一回折れた人

日々の出来事をつらつらと

ペイ・フォワード 可能の王国を見た

ラスベガスに住むアルコール依存症の母と、家を出て行った家庭内暴力を振るう父との間に生まれた、少年トレバー。 中学1年生(アメリカでは7年生)になったばかりの彼は、社会科の最初の授業で、担当のシモネット先生と出会う。先生は「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を生徒たちに与える。生徒達のほとんどは、いかにも子供らしいアイディアしか提案できなかったが、トレバーは違った。彼の提案した考えは、「ペイ・フォワード」。自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというものだ。 トレバーはこれを実践するため、“渡す”相手を探す。仕事に就かない薬物中毒の男、シモネット先生、いじめられている同級生…。 いろいろと試みるものの、なかなかうまくいかず、「ペイ・フォワードは失敗だったのではないか」とトレバーは思い始める。しかし、トレバーの気づかないところで、このバトンは次々に受け渡されていた。

wikipediaのあらすじより引用

この映画を最初に観たのは、中学生の時の授業で観ました。 授業時間内なので結末は知らなかったのですが、映画を見て覚えていた事は、 ・1人の人が、3人の人に良いことをする。 ・良いことをされた人も、3人に良いことをする。 このくらいでした。

映画を見るともう少し条件があって ・「良いこと」は人の人生を変えるくらい難題であった方が良い ・結果的に失敗しても良い →世の中には物事に慎重で勇気が出ない人もいるから ・良いことをされた人は「バトン」という概念を持っている状態になる このことを当時は知らなかった事です。

この歳になって観ると、主役は子役のトレバーじゃなくて、トレバーの母親とトレバーの社会科の先生に観えます。 トレバーはやっぱり子供なのでできることに限りが出てきます。 その点、大人はできることの制約が広がっているので、大胆なこともできる(大人なことで逆に制約が出てきてしまうこともありますが・・・)

この映画が15年以上前に作られていて、多分トレバーと同じようにpay forward※親切にされたら親切にすることを実行しようとした、または実行した人も中にはいるんじゃないかと思いますが、僕はまだバトンを受け取ってない気がします。

創作の物語ですが、トレバーの構想が叶ったら世界がどんな風に変わるのか見てみたくなりました。